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内定が出た大学生は卒業までに何すりゃいいの??○○を鍛えろ!!

内定が出た大学生は卒業までに何すりゃいいの??○○を鍛えろ!!

本を読んだ人:しま

今回は樋口雄一、久垣啓一 著『対話力』を読んだ読書レポートをお送りいたします。

本書は対話力(コミュニケーション能力)について、その必要性と向上する方法について述べた本です。

結論から述べます。
社会で生きていくうえで、対話力は万人に欠かせない技術であります。
必ず練習し、習得し、実際に使えるようにならなければいけないものだと断言できます。
就職活動が終わり、来春から社会人として活躍する予定の方によく聞かれます。
「卒業するまでにやっておいたことがいいことは何ですか?」と。
もし私が質問されたら、必ずこう答えます。
「大学以外の人としゃべりまくってください」と。

■なぜ対話力が必要か。

答えは『異質なものとの交流』のためです。
社会で生きていくということ、つまり仕事したり家庭を持ったりということには、最適解(一般解)がありません。
そのため『異質なものとの交流』、つまり、自分が今まで触れたことのない価値観と対峙することが頻繁にあります。
学生時代は、そのようなことを避けていても困らない時代です。同じ価値観や考え方の人だけと交流し、相容れないと気づけば離れてもよかったのです。だれも困らないし、だれも傷つきません。
しかし、社会では避けて通れません。相手が自分にとって受け入れられない価値観の持ち主であっても、それが仕事の同僚や取引相手であれば離れることはできません。家庭の話でも同じです。例えば、もし結婚するとなった時、お相手の親族には仲良くなれそうにない人がいらっしゃるかもしれません。かといって縁を切ることなんてできませんよね。

学生と社会人との違いの一つは『異質なものとの交流』が必要である、ということ。
そのためのツールとして『対話力』という技術は有効であること。

本書では、2人の対話のスペシャリストが、この『対話力』について、その定義と向上のための方法論を紹介しています。
ここではお二人のうち樋口先生の理論をご紹介しようと思います。
樋口先生の定義での『対話力』とは、『相手に対する理解』と『相手を説得する論理力』に分かれます。

■『相手に対する理解』

樋口先生は本書で、『さまざまな価値観をもった様々な相手の話をよく聞き、誤解や早合点をすることなく、理解しようとする』力だと述べています。
ここで大事なのは『理解しようとする』ということです。言い換えれば、『理解しようとせず拒絶しない』ともいえます。
「そんなこと簡単だ!」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
ところが、樋口先生もおっしゃっていますが、異なる価値観を理解し受け入れるようとすることは実はとても難しいのです。特に、大学という非常に狭い社会の中で、同じ考え方の持ち主とだけ交流してきた方々にとっては。

例えば、就職することが正しいと思っている方にとっては、フリーランスという生き方は邪道に思えるでしょう。他方で、自営業を営む両親のもとで育った方には、会社員として生計を立てていくことにあまり実感を持てないはずです。
ところが、世の中にはむしろ自分と同じ価値観の人などほとんどいません。同じ価値観で生きていければ何も問題はありません。しかし、もしそれだけでうまくいかないことがあったとしたら。その時には今まで持っていなかった考え方が必要になるとは思わないでしょうか?ましてや、前述のとおり、最適解(一般解)は存在しないのです。ならば異なる価値観を拒絶するのではなく受け入れて理解する方がメリットは大きいと思いませんか?

■『相手を説得する論理力』

先ほどの『相手に対する理解力』は聞く側が意識すべきことでした。相手の話を聴いた後、次にするはその話に対する同意、もしくは反論です。
その際に必要になるのがこの論理力。つまり、相手を説得し納得させる力です。
論理力について樋口先生は『目的本位で話す』ことが要であると述べています。目的とは理由であり、条件であり、具体例です。目的が明確な文章は論理的であるといえます。

■理解力や論理力を向上するためにできること

では具体的に、どうすれば理解力や論理力が向上するのでしょうか?
私個人としては『大学以外の人と話しまくる』がおススメなのですが、なかなかそれもできないという方向けに樋口先生の意見をご紹介します。
先生は、対話力向上の方法として『読書』を薦めています。
本とはいわば作者の意見の証明です。言いたいことがあって、それを納得してほしいから、あれやこれやの証拠を持ち出してきます。時には著名人のエピソードだったり、世をにぎわせた事件でもあるでしょう。それらを使うことで、作者は読者を説得してくるのです。
本を読むことで、読者は新しい価値観を知り、その価値観を納得させる技術を学ぶことができます。
当然本なので、うるさく言ってこないし、離れることもできます。
しかし、その衝動をぐっとこらえて、内容を理解しようとしてみてください。
続けているといつの間にか多様なとらえ方を受け入れられるようになっている自分に気づくでしょう。
別に1冊全て読まなくてもよいのです。なんなら本でなくてもいいです。
ブログでも新聞でも、とにかく『活字』を読んでみましょう。
スマホなら『ブログ』とググるだけで一発です。5秒もかかりませんよね。
それらを片っ端から読んでいるうちに、いつの間にか価値観が広がった自分に気づくでしょう。

■まとめ

大事なことなのでもう一度言います。
『内定の出た大学生が大学を卒業する前にすべきなのは対話力の向上』です。
そしてその一番簡単でやりやすい方法は『活字を読む』ことです。

対話力という技術を身につけておけば、社会に出てからも大きな武器となるでしょう。
今から対話力を鍛えておきべきです。

働くことに不安を感じ始めたら、まずはとにかく『活字』を読むことが大事なので、今すぐこのサイトの他の記事も読んでみてはいかがでしょうか?

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