読書カレッジ

400億円の負債から復活した方法から学ぶ人生訓

400億円の負債から復活した方法から学ぶ人生訓

本を読んだ人:さるこう

あなたが考える『経営者』ってどんなイメージですか?

「華やかだよな~」
「お金がたくさんあっていいな~」

とか、中には成功者の典型例をイメージする方も少なくないと思います。

私もこの本を読むまではそう思っていました。

社員を抱える責任。

株主のプレッシャー。

一刻を争う資金調達。

破産の恐怖。

『30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由 杉山宏之 著』は会社の責任を担う経営者のもう一つの側面が、リアルに伝わってくる一冊です。

結局は人!

著者である杉山宏之さんは、一度上場を果たした後、破産し、地獄のような状態から再び経営者として復活を遂げたスーパーマンですが、その陰には多くの人の支えがあったことがこの本を読むと良く分かります。

どんなに知識があっても、どんなにスキルがあっても、人が付いてこなければ成功することはできません。

そういったことからも、周りのつながりを大切にし、自分という人間の魅力を高めることが大切だと分かります。

絶頂から地獄へ

杉山さんは今でこそ経営者として成功されている方ですが、エリートコースを歩いてきたわけではなく、むしろ這い上がってきた人です。

幼いころにお父様が不動産で失敗し、中学生でお母様を亡くした杉山少年は当然のようにグレてしまいます。

地元の不良チームに所属し、喧嘩に明け暮れていたといいます。

しかし、ある日暴走族との喧嘩で後輩が亡くなり、挙句の果てには、実の父親と喧嘩になり、刺されるというショッキングなできことにあいます。

これらの経験から、今までの人生を後悔し、一念発起したそうです。

その後、奇しくも父親と同じ不動産業界に飛び込んだ杉山さんはめきめきと頭角をあらわした。

社内でトップセールスになり、ご褒美で参加した海外研修で見たアメリカのラグジュアリーなマンションに影響を受け、ついには起業してしまうのです。

不動産仲介から始まった会社は飛ぶ鳥を落とす勢いで成長し、仕入れから開発、販売、さらにはファンドをも手掛ける総合不動産に成長するのでした。

順調に見えた経営もサブプライム問題やリーマンショックの影響を受けて瞬く間に失速してしまいます。

当時、ユニマットグループの会長だった高橋さんに15億円出資してもらうなどの措置で延命をしたものの、転落の流れは止まりませんでした。

地獄の日々

イケイケムードの中、借入金を増やしてきたエスグラントコーポレーション(杉山さんの会社)はあっという間に倒産寸前まで追い込まれます。

滞る支払い、押しよせる債権者、所かまわず浴びせられる罵声。

文字で読むだけでも相当な地獄ですが、こればかりはおそらく当事者以外本当の意味でこの苦しみを理解するのは難しいだろうと感じさせられます。

その後、子会社を売却したり、個人資産を売却したり、社員をリストラしたりしたのち、エスグラントコーポレーションは倒産するのでした。

杉山さんは会社の経営が傾くのと同時に離婚もされています。

良いことが何一つない、まさに地獄の底です。

経営者に自殺者が多いというのもこういった現実があるからでしょう。

再起へ

会社をつぶしまった負い目から、なかなか立ち直ることができなかった杉山さんですが、苦楽を共にし、独立を目指すと表明していた右腕の湯藤さんという人物の一言で目が覚めます。

「杉山宏之が何かやるっていうなら、話は別ですよ」

再起を誓った杉山さんはその後、修業期間を経て、経営者仲間に10億以上の出資を受け、再起していくのです。

次の会社もやはり不動産を選んだ杉山さんは、会社をつぶしてしまった教訓を生かし、堅実に、そして確実に会社を成功させて行きます。

そして、以前の会社にも負けず劣らずの会社になり、現在も経営を続けています。

杉山さんは、最後に関わってくれた人すべてに感謝を表明し、話を締めました。

まとめ

エッジの効いたエピソードなのでスラスラ読めますが、人それぞれ杉山さんの人生から何かを感じ取れる本になっています。

普通に生きていたら400億円の借金を背負うことはありませんし、反対に世間に名の知れた社長たちと遊び歩くこともないでしょう。

他人の人生を疑似体験できるという本の良さが感じられます。

そして私は杉山さんの人生から人格を磨く大切さと、周りの人への感謝を学びました。

あなたが会社を倒産させたとして、10億円出資してもらえるでしょうか?

倒産させてもなお、元の社員がもどってきてくれるでしょうか?

この本は杉山さんの挫折について書かれた本ですが、同時に人間力の違いを思い知らされる本です。

人生において、

・周りから「お前がやるなら」と信頼し、応援される人間になること
・周りの人への感謝を忘れないようにすること

が非常に重要なことだと改めて気づかせてくれる本です。

結局は人だということです。

人生に悩んでいる人は是非読んでみてください!

Share / Subscribe
Facebook Likes
Tweets
Hatena Bookmarks
Pinterest